遺志

夏休みに実家に帰ったときに母親と話していて、自分が死んだとき(または死ぬ直前になったとき)どうしてほしいかという話になりました。
 
まず、死ぬ直前は、
●延命処置はとらないでほしい。
脳死になったら、臓器提供OK。
 
そして死んだら、
●通夜・告別式は行わず、「直葬」にしてほしい。
●遺体は自宅に連れて帰らず、葬儀屋の安置所に搬送してもらう。
●死んだときには(母親の)妹にだけ知らせてほしい。
●香典はもらわないこと。
●戒名は不要。読経も不要なので、お坊さんを呼ぶ必要なし。
●遺骨は墓に入れず、大阪の「一心寺」に納骨してほしい。
 
とのことでした。
 
直葬(ちょくそう)とは、葬式をせず火葬だけすること。死後24時間以上経つまで火葬できないと法律で決まっていますが、病院には24時間も置かせてくれないので、いったん自宅か専用の安置所に遺体を搬送してから、火葬場に行くことになります。死んだ次の日が友引だと火葬場が休みなので、その分だけ遺体安置の時間が長くなります。
 
あと、「一心寺」は大阪の天王寺にあるお寺。納骨堂があって、10年ごとに集めた遺骨で仏像を作っているそうです。料金は2、3万円ぐらい。宗派を問わず納骨を受け入れていて、予約なども不要みたい。
 
要は、お金をかけずに、ひっそりと死にたいということらしいです。
知り合いにも、しばらく経ってから知らせればいいとのこと。
 
お墓に入りたくないというのは、後々お墓の世話をする子孫が大変というのと、父方の祖母と折り合いが悪かったので、一緒のお墓に入りたくないということのようです。
「遺体は自宅に連れて帰らず…」というのは、となり近所の人に自分が死んだことを知られたくないのと、長年住んだ家でもないので特に自宅に愛着がないからということでした。
 
どういう話の流れでこんな話になったかは忘れたけど、聞いたからには本人の意志(遺志?)なので、できる限り尊重したいと思ってます。
足腰は少し弱ってきてるけど、まだ60歳代前半で、重い持病を持っているわけでもない(少なくとも診断を受けていない)ので、実感もあまりわきませんが。でも、何が起こるかわからないですからね…。
 
 
自分も、「死んだときには直葬がいい」と言ったのですが、母親が生きているうちはダメとのこと。親よりも子どもが先に死ぬのは悲しいことなので、それなりのことはしたいそうです。
でも、「できるだけ簡素な葬式で」というのと「納骨は一心寺へ」というのは了承してくれました。