1周忌の次の日、津久井やまゆり園を訪ねた

2017年7月27日、津久井やまゆり園の前まで行った。都心から電車とバスで2時間半。
道すがら、自分は何をしに行くんだろう、もしかすると興味本位なのではないかと自問自答。
曇り空のように気だるく、バスを降りてさらに気だるくなった。

「やまゆり園前」というバス停の名前どおり、すぐそこにやまゆり園はあった。もちろん立入禁止になっている。
そんな気分になれなかったけれど、あとで振り返って考えるために少しだけ写真を撮った。
昼過ぎの30分ほどの間、時折、自家用車で訪れる人が献花台で手を合わせていた。

相模湖駅へと戻るバスの車内、同じバス停から乗ったおばあさんに「今日はやまゆりへ?」と声をかけられた。
「そうです」と言うと、「あんなことになってしまってねえ…」と。それ以上、会話は続かなかった。



施設の周囲は家が並び、車の往来も少なくはない。バスも1時間に1本は走っている。
市街地とはいいづらいが、田舎というほどでもない。
かえって、夜中に1人で犯行に及ぶには好都合な環境だったのかもしれない。



正面の管理棟が1階だとすると、奥の居住棟は地下にあるような構造。
左のほうへ建物は長く伸びているが、道路から隔たれていて、外からはかなり見えづらい。
建物のすぐ向こうには相模川が流れていて、対岸には奥深い山が広がっている。



別の角度、管理棟の左手から撮った写真。すぐ左は民家で、草が生えている部分はこの家の土地だと思われる。
白い柵が伸びている向こうに居住棟があるが、1階分ほど低い位置にあって、やはり道路からは見えづらい。



道路を背にして右側。さらにすぐ右は崖になっていて、深い沢に続いている。
「いちげさわ」という名前の沢は、橋の上から覗き込んでも底が見えないほど深い。
高い塀こそないものの、物理的に外部と隔てるという点では、同様の役割があったのではと思えてしまう。



横に伸びている居住棟のいちばん端側。容疑者はこの方角から侵入したとされる。
ここからは居住棟が比較的よく見える。施設の敷地に沿って下っていく脇道もある。
沢と川に囲まれている中、ここがいちばん外部から居住棟に接近しやすい場所だったのだろうか。



献花台のすぐ前に、紙が貼られていた。「生活の場です」だから「立ち入りはご遠慮いただきます」。
言わんとすることはわかる。その一方で、何ともいえない違和感、なぜだか白々しさも感じてしまった。
もちろん、貼り紙をした人は本心で書いているのだろうけれども。



山の向こうに観覧車が見えた。「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」という遊園地があるらしい。
居住棟からも眺めることができるのかもしれない。入所者は行ったことがあるのだろうか。